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悩ましいのは単衣の季節







本来なら単衣の季節は6月と9月。

でも近年の日本の気候はどうやら亜熱帯化しているようで、とてもこの二月だけでは収まらないのが実情ですね。

お茶会などの正式な場所では極力暦通りにしていますが、お稽古や個人的なお出かけなら体感温度に合わせて着用期間を調節するのが無理のない着物生活というもの。

そんな訳で単衣の着用時期は長くなる一方。

私などは個人的な用事で着用する場合、5月のゴールデンウィークに入る頃から春単衣を着始め、6月の3週目頃まで着ています。

秋は9月の中頃から10月2週目くらいまで。

こうして見ますと、単衣着物を3ヶ月以上着用していることになりますね。

単衣の季節の特徴としては、梅雨や台風の季節とも重なることです。

ですので、ガード加工や透けない生地を選ぶのも重要事項となってきます。

今回の画像はお稽古着物の一つ。

東レシルックの黒の角通しに吉岡恒雄さんの葡萄柄の名古屋帯です。

貝紫を使った何とも美しい紫に一目惚れして迎えた帯です。

今年はこれを着用してお茶事のお稽古にお出掛けしました。

帯揚げは京都三浦清商店のあっさりした薄紫を選んで。


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