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茶箱の妄想


美しく輝くススキの穂。お茶の道具ですとここに「月」も描かれて「武蔵野」となる訳ですが、こちらは先日母と訪れた上高地のススキ。

三年ぶりに父が愛した彼の地に立ち、散歩をしたり、のんびりと梓川のほとりに座って考え事をしたり、、、そんな贅沢な時間を過ごして参りました。

横に座る母は何を考えているのかしら、と目の端で追いながら、私はやはりお茶のことを考えておりました。

「ススキ」と言えば「月」。そして「月」と言えば「月見だんご」!ですよね。(笑)

それならやはりお薄の一服もいただきたいところ。

この清らかな流れの傍らで、そっと茶箱を開いき、小さく愛らしいお茶碗で一服いただけたらどんなに素晴らしいだろう。

高価なものでなくとも、本当にお気に入りの愛らしいお道具を集めてみたい。

「見立て」のものを加えても良いかしら?

家にある安南手のご飯茶碗は小服茶碗に丁度よいかも知れないし、金平糖を入れる振り出しは、先日可愛らしいのを見つけたばかり。(買ってないけど)

などなど、、、 妄想は広がるばかり。


あぁ、それも良いけど、今は魔法瓶に入れたいつものほうじ茶が恋しいな。

山行き用の小さなコップ。少しプラスチックの匂いがするけど、そんないつものほうじ茶を母と飲みたいな。と一周して元にもどる妄想でした。


でも、「茶箱」はいつか本当に完成させますね。その暁にはここで皆さまにご披露させていただきます。

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